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Tableauバージョンアップによる処理速度の改善

 

経営戦略や意思決定、マーケティング分析のためにBIツールを導入する企業は年々増えています。その中でもビジュアライゼーションに特化していて、アドホックな分析ができると話題の「Tableau」。そもそも一般的なBIツールとTableauとでは何が違うのでしょうか。Tableauを導入するにあたって考慮する必要がある課題やポイントについて触れたいと思います。また、実際に解決した課題の事例についても紹介します。

1.Tableauとは
 データ分析を行うには、多くの場合が専門的かつ高度な知識を必要とし、IT部門でしか行えないといったケースが多いかと思います。データ分析を行える人が限られた属人化した状態になると、以下のようなデメリットが発生します。

①同じ人が分析し、切り口が固定化されることで、新しい気付きが見えにくくなる。
②分析を依頼する必要が出てくるとスピーディーな分析・意思決定ができなくなる。 Tableauは上記のような課題をクリアし、人がデータを見ることを手助けし、数字から新たな気付きを与えてくれる今最もホットなBIツールです。プログラミングなどの高度・専門的な知識は必要なく、ドラッグ&ドロップするだけで誰でも直感的にデータ分析を行うことができます。また、分析を行いながらワンクリックでドリルアップ・ダウンが可能です。分析軸の粒度をその場で自由に変化させることで、インタラクティブに分析を進めることができます。誰でも使えるため属人化することがなく、さまざまな人のさまざまな視点からの示唆が得られるようになります。
数あるBIツールの中でもビジュアライズに特化していて、自動で効果的なビューを作成してくれます。分析のx軸、y軸を選択するだけで、データの傾向にあったグラフタイプを自動で選択し、視覚化してくれます。Tableauはデータから直感的に気付きを得ることができる、まさに魔法のツールと言えます。

 

2.Tableau導入・運用にあたっての課題

 誰でも簡単に分析ができ、示唆を得られる魔法のようなツールですが、Tableau導入・運用にも課題はあります。TableauをはじめとするBIツール全体に共通することですが、以下のことに留意する必要があります。

・意味のないデータの見える化をしてしまう
⇒ビジュアライズされたグラフから示唆を得られても、次のアクションにつながらなければBIツールの意味を成しません。
データ分析は、何のために行うのかといった目的意識を持って行う必要があります。
・分析に必要なデータが整っていない
⇒データがそろっていない、または関連しているデータ同士がひもづいていないなどがあります。
Tableauではデータを加工する機能がありますが、大前提としてデータ基盤は整えておく必要があります。
・処理速度がデータ量に依存してしまい、大量データを扱う場合にレスポンスが遅くなる
⇒今回、解決した方法を紹介したいと思います。

POSデータなどの日次で蓄積されているデータであれば数億件を超えるデータ量が存在する場合があります。マーケティングに使われるデータは大量データであることが多く、それらのデータを使って分析するとなると、アクションに対するレスポンスが遅くなるといった課題が発生してしまいます。では、処理速度の遅さはどのように解決できるのでしょうか。

 

 

3.バージョンアップによる処理速度の改善事例
 実際に弊社が導入・支援し、Tableauの処理時間を短縮した事例をご紹介します。 A社は自社のPOSデータを使い、Tableauでデータ分析、TableauServerの画面上で分析内容の確認を行っていました。
TableauServerではライブ接続でデータにアクセスするのではなく、レスポンス速度を早くするため抽出されたデータファイルにアクセスしています。

【システム概要】

 

<改善前>
・Tableau10.3を導入していて、TableauServerにパブリッシュしている。
・レスポンス向上のためデータを日次で抽出し、抽出データで分析している。
・データの抽出は日中にバッチで行っていて、ユーザー操作に影響を与えている。
1000万件近い大量のPOSデータを保持していたため、抽出に多くの時間を要していました。また、日中に抽出処理をおこなっていたため、処理に時間がかかってしまうとTableauServerを操作するユーザーにも影響が出てくるという課題がありました。解決策として、TableauServerのバージョンアップを行うことで、抽出処理時間の短縮に成功しました。

<改善後>
・バージョンアップ後、抽出ファイル形式が「.tde」から「.hyper」に置き換わる。
・データの抽出処理時間が大幅に減少。

Tableauのバージョンが10.5以降であれば抽出ファイルの形式が自動で置き換わり、処理時間は6割近く減少させることができます。
「.hyper」形式では抽出時間が早くなるだけではなく、もちろんレスポンスの時間も早くなるといったメリットがあります。今使っているTableauのバージョンが10.5以前であれば、10.5以降にバージョンアップすることを視野に入れてみると、性能の問題が改善されるかもしれません。

 

4.さいごに

 Tableauを10.5以降にバージョンアップするだけで、レスポンスの速度は大幅に改善することができ、Tableauを導入してスピーディーな分析がしたいといった要望もかなえてくれます。
JSOLではTableauDesktop・Serverともに導入・運用支援を行っています。また、Google Cloud Platform(GCP)などを活用したDMPやCDPの構築サービスや、データ分析の支援・コンサルも行っています。データ分析基盤構築やデータ分析をお考えの際は、ぜひ、JSOLに「お問い合わせ」ください。


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